美容整形外科医院のウソ・ホント

医療レーザー脱毛が有効な部位は全身に及びますが、その中でも特に「男性のヒゲ」と「女性のＶＩＯ」は、他の部位とは一線を画す特徴を持ち、医療レーザー脱毛でなければ満足のいく結果を得ることが極めて難しい、二大巨頭と言える部位です。これらの部位の脱毛を検討しているならば、迷うことなく医療レーザー脱毛を選択すべき絶対的な理由が存在します。まず、男性のヒゲ脱毛についてです。ヒゲは、体毛の中でも最も男性ホルモンの影響を強く受け、毛が濃く、太く、そして密集しています。さらに、毛根が皮膚の非常に深い位置に存在するため、中途半端な出力の光では、毛根に十分なダメージを与えることができません。エステの光脱毛では、一時的に薄くなることはあっても、しばらくすると再び元の濃さに戻ってしまうケースがほとんどです。この頑固で根深いヒゲの発毛組織を根本から破壊し、永久脱毛の効果を得るためには、皮膚の深層部までエネルギーが到達する高出力の医療用レーザーが不可欠なのです。特に、波長の長いヤグレーザーは、ヒゲ脱毛において絶大な効果を発揮します。毎朝の髭剃りの手間から解放され、青髭のコンプレックスを解消するという明確なゴールを目指すのであれば、医療レーザー脱毛以外の選択肢はあり得ません。次に、女性のＶＩＯ脱毛です。ＶＩＯゾーンもまた、ヒゲと同様に毛が濃く、毛根が深いという特徴を持っています。しかし、それ以上に考慮すべきなのが、この部位が極めてデリケートであるという点です。皮膚が薄く、粘膜に近い部分もあり、下着の摩擦などによって色素沈着を起こしていることも少なくありません。このようなデリケートな部位に、安全かつ効果的にアプローチするためには、医学的な知識と技術が絶対的に必要です。医療機関であれば、医師が肌の状態を正確に診断し、最適なレーザーと出力を選択します。万が一、火傷や毛嚢炎といった肌トラブルが起きた場合でも、その場で迅速な医療処置を受けられるという安心感は、何物にも代えがたいメリットです。衛生面や快適性を向上させるという目的を持つＶＩＯ脱毛だからこそ、安全性は最も優先されるべき項目です。効果の確実性と、医療機関ならではの安全性。この二つの観点から、難攻不落のヒゲと、極めてデリケートなＶＩＯは、医療レーザー脱毛の真価が最も発揮される部位であると言えるのです。